トレメルガムの冷凍米飯に対する効果について
目的と結論
【目的】
トレメルガムの冷凍米飯に対する効果を検証する。
【結論】
トレメルガムを炊飯時に添加することで冷凍解凍後の硬化を抑制し、冷凍前の食感を維持した。
試験区と試験方法
【試験区】
(1)無添加区
(2)添加区(トレメルガム1%添加)
【試験方法】
<配合>
▼横にスクロールが出来ます。
無洗米(g) | 加水量(g) | トレメルガム(g) | |
---|---|---|---|
無添加区 | 100 | 130 | 1 |
添加区 | 100 | 130 | ― |
(1)生米を水に1時間浸水させた後、10分水切を実施。(生米100gが水30gを吸収する)
(2)水100gにトレメルガムを分散し、浸水後の生米を投入し、均一に攪拌した。
(3)炊飯器の自動モードで炊飯した。
(4)10分間炊飯器の蓋を開けず置き、その後、トレーに移し、冷さずに、プラスチップカップ(容量90ml)に60gに充填した。
(5)テクチャーアナライザーで冷凍前の米飯の硬さを測定した。(n=7)(測定温度25℃)
(6)急速冷凍庫(-20℃)に24時間保存し、5時間自然解凍(常温25℃)後、テクチャーアナライザーで冷凍後の米飯の硬さを測定した。(n=7)
<テクチャーアナライザーの測定条件>
冶具:P/20 20mm
測定距離: Strain 80%
測定スピート:2mm/sec
<官能評価>
5名の専門パネルが4点採点法で冷凍解凍後の米飯の柔らかさ、もちもち食感について官能評価を行った。5名が採点した平均値を官能評価の結果とした。
4点採点法の評価基準
▼横にスクロールが出来ます。
点数 | 柔らかさ | もちもち感 |
---|---|---|
4点 | 冷凍前と同じ柔らかさ | 冷凍前と同じもちもち感 |
3点 | 冷凍前より若干硬いが柔らかい | 冷凍前より若干ぱさぱさではあるが、もちもち |
2点 | やや硬い | ぱさぱさではるが、若干もちもち |
1点 | 非常に硬い | ぱさぱさ感が強い |
結果
<テクチャーアナライザーによる米飯の硬さの評価>
<官能評価の結果>
▼横にスクロールが出来ます。
柔らかさ | もちもち感 | |
---|---|---|
無添加区 | 2 | 2 |
添加区(トレメルガム) | 3.5 | 4 |
テクチャーアナライザーにより米飯の硬さを評価した結果、トレメルガム添加区の方が無添加区に比べて冷凍解凍後の硬さが柔らかくなっていた。
官能評価の結果も、トレメルガム添加区では柔らかさともちもち感も解凍後も維持していた。
関連テクニカルデータ(Technical Data)
-
ペクチンをはじめとするハイドロコロイドを 海外の魅力あるサプライヤーから取りそろえ、 使用ノウハウとともにお客さまへご提案しています。
-
食品素材の技術情報やユニテック商品を活用したレシピ、海外市販品情報など、食品開発・企画に携わる方必見です。
-
当社では、毎年様々な展示会等に出展しております。 これらの展示会を通して、 食品業界へ当社の製品・技術を発信しております。
-
当社で扱う様々な商品を 便利な通信販売にてご購入いただけます。 豊富に商品を取りそろえております。
-
世界の各地から特長のあるすぐれた原料を厳選。 安心・安全の原料をお届けするため、流通経路の 確立されたサプライヤーのみと提携しています。
-
天然食品素材や機能性素材を世界中の 素材メーカーから輸入し、国内食品メーカーに販売。 新商品の開発・生産支援・品質管理などを行っています。