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糖尿病にも効果あり!?糖質コントロールにおけるクレアチンの役割

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本資料は、健康食品やサプリメント等の製造・販売者向けの記事となります。
記載している情報は一般消費者向けではなく、
市販品についての効果・効能を標榜するものではありません。
ご了承のうえ、閲覧してください。

現代人に欠かせない糖質コントロール

現代は産業化、都市化、IT化などが進みこれまで人類が経験したことがない状況に直面しています。その一例として肉体労働者が減少し、頭脳労働者が増加したことが挙げられます。食や健康にもその変化は押し寄せています。人類の歴史は飢餓の歴史でしたが、現代は飽食の時代となっています。その結果、メタボリックシンドロームや肥満の人口が増加しており各国で対策が求められています。特に問題となっているのが糖尿病です。

国際糖尿病連合(IDF)が発表した推計では、世界の成人の糖尿病人口を5.37億人と発表しており、これは20年前に比べて3倍以上増加しています1)。加えてこのまま有効な対策が取られない場合、2045年には糖尿病人口が7.83億人に達すると予測されています。また日本では2019年時点で2200万人の糖尿病リスク者がいることが報告されています2)。糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなりすぎる病気で、脳卒中や虚血性心疾患につながります3)。糖尿病では、すい臓から分泌されるインスリンの量が低下したり効果が低下しらりすることで、血液中のブドウ糖が細胞に取りこまれにくくなり血糖値が上昇します。血液中のブドウ糖は血管を傷つけ動脈硬化を引き起こします。そのため、糖尿病を予防するためには、糖質・カロリーの制限や運動をすることが求められます。

クレアチンとは

クレアチンは生命維持に必要なアミノ酸の一種です。体内に存在するクレアチンの95%は骨格筋組織に蓄えられ、エネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)の合成を促進し、身体機能の向上に寄与します。そのため運動パフォーマンスの向上(瞬発力UP、挙上重量UP、耐久力UP、筋疲労緩和など)を目的にトレーニーやアスリートを対象としたサプリメントに配合されています。しかしこのような効果に留まらず、近年ではグルコース トランスポーターやインスリンとの関係性に関心を持たれています。

糖代謝に関するクレアチンのエビデンス

糖代謝のクレアチンの研究は様々されています。Gualano et al., (2008) では週3回の運動をしながらクレアチンを12週間摂取したところ、グルコース耐性試験においてクレアチン摂取群で統計的有意に血糖値が低下しました。Gualano et al., (2011) ではⅡ型糖尿病患者に運動と併用してクレアチンを12週間摂取させたところ HbA1C (過去1~2か月前の血糖値の指標) と血糖値が統計的に有意に低下しました。

まとめ

以上のようにクレアチンの糖代謝への効果を有することが示唆されています。詳細なメカニズムの解明はさらなる研究が必要ですが、糖尿病への有効なアプローチとしてクレアチンが使用される時代が来るかもしれません。運動との併用による中高年の筋力・筋肉に役立つという機能性表示を届出されているクレアチン。筋肉と運動の架け橋になるだけではなく、糖代謝の改善にも力強くサポートするかもしれません。

参考文献

1) IDFアトラス第10版
2) 令和元年国民健康・栄養調査報告
3) 厚生労働省 eヘルスネット 糖尿病
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-002.html (2022年6月29日閲覧)
4) B. Gualano et al., Effects of creatine supplementation on glucose tolerance and insulin sensitivity in sedentary healthy males undergoing aerobic training
5) B. Gualano et al., Creatine in type 2 diabetes: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial Med Sci Sports Exerc. 2011 May;43(5):770-8. doi: 10.1249/MSS.0b013e3181fcee7d.

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