支援事例

競合品との差別性を明示し、
新商品の導入提案活動をサポート

本事例のポイント

  • 1 .飲料の味覚分析、官能評価によるおいしさの可視化
  • 2 .新商品、既存商品、競合品の想定ターゲット層の設定
  • 3 .商品の特徴を言語化し、商談時の販促提案資料に活用

ご依頼内容

飲料メーカー様からのご依頼です。
新商品(お茶)の導入提案を行うにあたり、自社既存商品や競合品との違いを明示した販促資料を準備したいというご要望があり、そのための味覚データ分析、ポジショニングマップ化等を当社にご依頼いただきました。

課題・背景

お客様にて飲料(お茶)の新商品を開発され、スーパーやコンビニエンスストア等の小売店に導入提案を行うための販促資料を準備していました。

その中で、自社の既存商品や競合商品との違いを明確にしたいものの、詳細なデータ分析を行い、違いを言語化するのが難しいという課題がありました。

支援内容

測定装置等の選定と分析の実施

お客様への詳細なヒアリングを実施し、それに基づいて適切な測定装置の選定および測定条件・解析手法を検討、測定・分析を実施させていただきました。

各商品の特徴のマッピングと差別化ポイントの示唆出し

個別分析の実施後、解析ツールによって各商品の特徴を主成分分析でマップ化し、差別化ポイントを解析させていただきました。

解析結果

味認識装置(味覚センサー)による分析結果と官能評価とを照らし合わせながら、各商品の特徴づけを実施しました。そして、全体のデータの中から結果をわかりやすく説明できる要素を抽出し、主成分分析でマップ化を行いました。

その結果、お客様の既存商品2品は他社品と比較して渋味があるが苦味がないこと、一方で新商品は渋味がありつつも苦味が新たに加わっていたことが分かりました。

マップ化することにより、お客様の自社商品としては新たな方向性の商品になっていることが明確化されました。さらに、お客様が保有されている調査データと掛け合わせることで年代や性別による嗜好性の傾向と照らし合わせを行い、各商品の特徴とターゲット属性および新商品の差別化要素を言語化することができました。

A社
2品
淹れたてのお茶の様な渋味があるが苦くない

...苦味が苦手な人に

B社 旨味が強く、さっぱり系(ずっと旨味が続く)

...全世代対応

C社 先味も後味も苦味が特徴(ずっと苦い)

...苦味が好きな大人に

D社 旨味があり、後味に苦味が残る(旨味⇒苦味)

...意外と大人向け

E社 全体的にマイルドなすっきり型

...全世代対応

A社
新商品
従来の渋味を持ちつつも新たに苦味が加わっている(複雑な苦味)

...苦味好きを取り込める

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