本資料は、健康食品やサプリメント等の製造・販売者向けの記事となります。
記載している情報は一般消費者向けではなく、市販品についての効果・効能を標榜するものではありません。
ご了承のうえ、閲覧してください。
目次
1.肌の老化とコラーゲンペプチドの有効性
1-1.コラーゲンの減少と肌の老化プロセス
コラーゲンは肌の真皮にネットワーク状に存在しており(写真)、この網目構造によって肌にハリを与えます。しかし加齢によってこのネットワークは破壊され、すぐには再生されません。このようにネットワーク構造の強度が低下すると、肌表皮の目立たないスジは陥没してしわやたるみになったり、毛穴が大きく目立つようになったりします。これが肌の老化のプロセスです。

1-2.経口摂取したコラーゲンペプチドの肌の老化に対する有効性
この老化の進行は、コラーゲンの経口摂取によって抑制できることがわかっています。これまで、コラーゲンを経口摂取しても体内でアミノ酸に分解されるため、肌質の改善には効果がないという通説がありました。しかし、コラーゲンの分解により生じたペプチドの一部は体内で安定であり、吸収後すぐに骨や筋肉、肌へと輸送されることがわかっています。(1)そして、輸送先でコラーゲンの産生を刺激したり、コラーゲンを分解する酵素の機能を阻害したりすることで、老化の進行を抑制します。
実際にコラーゲンペプチドPeptan®を用いた研究では、Peptan®がヒトの肌に潤いを与えコラーゲン密度を高めること、肌のコラーゲンネットワークの断片化を抑制することがわかっています。(2)また、コラーゲンペプチドの経口摂取によって髪の強度が向上するというデータも得られています。
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2.肌・髪質の改善に関する研究結果
2-1.肌質の改善
ルスロ社の研究によると、30人の女性に1日5 gのPeptan®を90日間摂取させることで、肌のコラーゲン密度と弾力性が向上し、しわや毛穴の大きさが縮小する傾向があることが示されました。(3)写真はプラセボ群とPeptan®摂取群の、摂取前と摂取90日後の毛穴を示しています。緑色が小さな毛穴、赤色が大きな毛穴を示しており、Peptan®摂取群で赤色の毛穴の数が減少していることがわかります。このような毛穴の縮小は参加者に57%において確認されました。

また別の研究においては、163人の女性に1日10 gのPeptan®を4週間にわたり摂取させることで、肌のコラーゲン密度が上昇し、コラーゲンネットワークの断片化が抑制されるという結果が示されました。(2)
2-2.髪質の改善
肌への効果に加え、コラーゲンは毛髪の強度向上にも有効であるという結果が得られています。90日間にわたり30名の女性に1日5 gのPeptan®を摂取させたところ、毛髪の強度(切断時応力を測定)が上昇する傾向があることがわかりました。(3)

3.食品・健康食品に適したPeptan®
上に示したようにPeptan®には肌・髪質の改善に効果があることがわかります。このようなコラーゲンの機能を食品や健康食品で活かそうとする場合、コラーゲン特有の畜臭やえぐみが喫食時の課題になることが多いです。しかしPeptan®は溶解性や風味に優れており、食品類に最適なコラーゲンです。DL資料では今回の内容について詳しく説明していますのでぜひご確認ください。
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4.参考文献
(1) Kawaguchi T et al., Biol Pharm Bull, 2012.
(2) Asserin J et al., J of Cosmetic Dermatol, 2015.
(3) Rousselot, 非公開研究.