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Ⅱ型コラーゲンの関節症予防に対する有効性について

本資料は、健康食品やサプリメント等の製造・販売者向けの記事となります。
記載している情報は一般消費者向けではなく、市販品についての効果・効能を標榜するものではありません。
ご了承のうえ、閲覧してください。

目次

1.関節症と軟骨におけるコラーゲンの役割

 関節症は高齢者をはじめ、スポーツや高い負荷のかかる仕事に従事する若者まで幅広い年代について回る健康課題です。CDC(Center for Disease Control and Prevention)の試算によると、2040年までにアメリカの18歳以上の大人のうち、約26%が関節症の診断を受けるだろうとされています。

 人間の体には350の関節があり、それらは2個以上の可動組織から構成されています。骨を覆う硝子軟骨は、この可動組織の接点において関節が動く際の摩擦や衝撃から骨を保護する働きがあります。その硝子軟骨はゲル状で、60%を占めるⅡ型コラーゲンが軟骨の抗張性を担い、残り40%のプロテオグリカンなどのマトリックス要素が軟骨の弾性的性質を担います。これらが図のように入り組んだ網目構造をとり、硝子軟骨が形成されます。

2.変形性関節症モデルマウスを用いたPeptan®Ⅱmの効果検証

2-1.軟骨面積の回復効果

 軟骨に局在するⅡ型コラーゲンを経口摂取することで、変形性関節症により損傷した軟骨が正常値まで回復すること、炎症が抑制されることが示されました。Soniwalaらの研究(1)によると、外傷後変形性関節症(PTOA)を発症させたマウスにPeptan®Ⅱmを3週間投与したところ、図のように軟骨の面積が正常値近くまで回復することが示されました。

2-2.炎症の抑制効果

2-1と同様にPTOAを導入しⅡ型コラーゲンを摂取させたマウスにおいて、3週間後に炎症性サイトカインであるTNFの発現量を定量しました。縦軸はTNFの発現量をControlの倍数で表しています。ここからわかるように、Peptan®Ⅱmの摂取により炎症が抑制されることがわかります。

3.Peptan®Ⅱmの食品、サプリメントへの適性

 Peptan®Ⅱmは加水分解タイプのⅡ型コラーゲンが含まれており、優れた吸収性を有しています。(1)さらにPeptan®Ⅱmを含むPeptan®シリーズは匂いが少なく風味良好で、冷水への溶解性も優れています。今後スポーツニュートリション市場の拡大や高齢者の増加に伴い、関節のケアがより重要になるでしょう。食品やサプリメントなどでコラーゲンをより身近に摂取してもらうためにも、ぜひ豊富なエビデンスと食品への高い適性を持つPeptan®をご検討ください。

4.参考文献

(1) Soniwala S et al., "Oral Hydrolyzed Type 2 Collagen Protects Against the OA of Obesity and Mitigates Obese Gut Microbiome Dysbiosis.", Poster Presentation at ORS 2018 and OARSI 2018.

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