商品活用情報

女性をサポートするサプリメント
~クレアチン~

本資料は、健康食品やサプリメント等の製造・販売者向けの記事となります。
記載している情報は一般消費者向けではなく、市販品についての効果・効能を標榜するものではありません。
ご了承のうえ、閲覧してください。

目次

クレアチンとは

クレアチンは生命維持に必要なアミノ酸の一種です。体内に存在するクレアチンの95%は骨格筋組織に蓄えられ、エネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)の供給に寄与し、身体機能の向上に関与します。そのため一般的には運動パフォーマンスの向上(瞬発力UP、挙上重量UP、耐久力UP、筋疲労緩和など)を訴求したトレーニーやアスリートの方向けのサプリメントとして知られています。しかしクレアチンの研究は筋機能だけでなく、脳機能や妊娠期の代謝など様々な分野で報告されています。今回はその機能性研究を紹介します。

クレアチンとは

関連情報

出産とクレアチンの関係性

クレアチンと代謝の研究は様々行われています。その中で妊娠期のクレアチン代謝の研究が近年行われ、クレアチンの役割が徐々に明らかになっています。

出産とクレアチンの関係性

Dickinson et al. (2016) では妊婦の尿中のクレアチン濃度が高いほど出生体重が大きく、誕生時の身長が高いことが報告されています1)。妊婦にクレアチンを摂取させその効果を評価した研究は現在のところありませんが、De Guingand et al (2019) ではクレアチンを摂取することは分娩時及び産後の懸念を減らすための安全で安価な栄養学的な戦略と言及されています2)。以上の内容を踏まえると、さらなる研究による詳細なメカニズムの解明は必要ですが、妊娠・出産をサポートするためのサプリメントとしてクレアチンの役割は一層注目されています。

うつ症状とクレアチンの関係性

うつ症状の発症率が男性に比べて女性は2倍高いということが明らかになっています3)。これはエストロゲンなど女性ホルモンの濃度変化が関係していると言われています。

クレアチンは筋肉だけではなく脳機能に関与していることも報告されており、その中でうつ症状との関連も研究されています。Kondo,D,G et al (2011) では10代の女性がクレアチンを4g/日で8週間摂取したところうつ症状を示すスコアーが56%低下したことが報告されています4)

うつ症状とクレアチンの関係性

参考文献

  • 1) Dickinson et al. BJOG Int. J. Obstet. Gynaecol. ;123:1830-1838.(2016)
  • 2) De Guingand et al. BMJ Open. ; 9(1): e026756 (2019)
  • 3) Bebbington P. Int. Rev. Psychiatry. ;15:74-83. (2003)
  • 4) Kondo,D,G et al. J. Affect. Disord. 135:354-361 (2011)

関連情報

その他の開発ナレッジ

開発ナレッジ一覧はこちら