本資料は、健康食品やサプリメント等の製造・販売者向けの記事となります。
記載している情報は一般消費者向けではなく、市販品についての効果・効能を標榜するものではありません。
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クレアチンとは
クレアチンは生命維持に必要なアミノ酸の一種です。体内に存在するクレアチンの95%は骨格筋組織に蓄えられ、エネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)の供給に寄与し、身体機能の向上に関与します。この機能を活用し、トレーニーやアスリートなどがクレアチンを摂取して運動パフォーマンスを向上(瞬発力UP、挙上重量UP、耐久力UP、筋疲労緩和など)させるという使用方法が一般的です。

様々な競技で使用されるクレアチン
1992年のバルセロナ五輪の男子100m走で金メダリストに輝いたリンフォード・クリスティ選手 (英国)はクレアチンを使用していました。金メダル獲得後にクレアチンを摂取していたことが世に広まると、一躍クレアチンは注目のサプリメントとなりました。このことから、クレアチン=短距離走の選手が使用するサプリメントというイメージが定着していますが、実際は様々な競技の選手がクレアチンを摂取しています。例えば最近ではメジャーリーガーのダルビッシュ選手もクレアチンの利用ついて発信しています。陸上、野球、サッカー、ボディビル、ラグビー......と様々な競技選手が利用する中で、今回は水泳競技におけるクレアチンの研究データをご紹介します。

関連情報
水泳競技におけるクレアチンのエビデンス
Grindstaff et al., (1997) では10代の水泳選手が21g/日のクレアチンを9日間摂取することで、100mのスプリントタイムが有意に向上したことが報告されています1)。Juhasz et al., (2009) では、10代のフィンスイマーがクレアチンを20g/day 5日間摂取することにより100mのタイムがが有意に向上することが報告されています2)。Theodorou et al., (1999)では25g/日のクレアチンを4日間摂取することで、インターバルトレーニングにおけるタイムが向上することが報告されています。このように水泳選手におけるクレアチンの効果の報告も様々されています3)。

参考文献
1) P D Grindstaf et al., Effects of creatine supplementation on repetitive sprint performance and body composition in competitive swimmers Int J Sport Nutr. 1997 Dec;7(4):330-46. doi: 10.1123/ijsn.7.4.330. (1997)
2) Imre Juhász et al. Creatine supplementation improves the anaerobic performance of elite junior fin swimmers Acta Physiol Hung.Sep;96(3):325-36. (2009)
3) A S Theodorou et al., The effect of longer-term creatine supplementation on elite swimming performance after an acute creatine loading J Sports Sci. 1999 Nov;17(11):853-9. doi: 10.1080/026404199365416. (1999)