冷蔵保存後に再加熱したご飯へのUNet たきたてキーパーの効果について
UNet たきたてキーパーによる冷蔵保存→再加熱後の米飯の劣化抑制効果を検証します。
目的と結論
【目的】
炊飯時にUNet たきたてキーパーを加えることで、冷蔵保存後に再加熱したご飯の劣化を抑制できるか検証する。
【結論】
UNet たきたてキーパーを対米1.6%添加し、加水量を増やすことで、冷蔵保存後に再加熱したご飯の劣化を抑制することができた。
試験区と試験方法
試験区と配合表、工程
<試験区>
1.コントロール区①:無添加(加水量 対米140%)
2.コントロール区②:無添加(加水量 対米160%)
3.テスト区:UNet たきたてキーパー 対米1.6%添加(加水量 対米160%)
<配合表>
▼横にスクロールが出来ます。
原材料 | コントロール区① | コントロール区② | テスト区 | 備考 |
---|---|---|---|---|
% | % | % | ||
米 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | ひとめぼれ(無洗米) |
UNet たきたてキーパー | – | – | 1.6 | 弊社製剤 |
加水 | 140.0 | 160.0 | 160.0 | |
合計 | 240.0 | 260.0 | 261.6 |
<工程>
①お釜に米と水を計量し、浸漬(約25℃、1時間)
②UNet たきたてキーパーを加え、分散
③炊飯(無洗米モード)
④炊飯後すぐに物性測定(硬さ)
⑤放冷(約25℃、約2.5時間)
⑥お茶碗にご飯200gを盛り付け、蓋をする。
⑦冷蔵保存(4℃、一晩)
⑧翌朝、蓋をしたまま再加熱(スチームコンベクションオーブン、110℃、20分)
⑨加熱後すぐに物性測定(硬さ)
⑩官能評価(65℃保温)
試験方法
<官能評価>
Control 1を「3」とし、「しっとりさ」「粘り」「粒立ち」を5段階で評価した。
評価人数:6名
<物性測定>
測定機器:Texture Analyser TA XT Plus (Stable Micro Systems社)
測定冶具:P/20(20 mm円柱治具)
圧縮率 :25%
圧縮速度:1 mm/sec
測定温度:約25℃
測定数 :各区30粒
※ご飯一粒の「硬さ」を測定し、平均値を算出した。
(外れ値として上下それぞれ10%分の測定値を除外した。)
結果
官能評価結果
一般的な加水量を想定したコントロール区①を基準として、他試験区を評価した。コントロール区①のような通常の条件で炊いたご飯は、冷蔵後再加熱することで劣化し、ボソボソ、粘りがなく、粒立ちも悪くなる傾向にある。
コントロール区②はコントロール区①と比較して、加水を増やしたため、しっとりした食感になったが、粒立ちが悪く、お粥に近い食感となった。また、写真下のように飯粒の塊が見られた。
テスト区では、コントロール区①と比較して、しっとり、かつ、粘りのある食感となり、コントロール区②と比較して粒立ちも改善された。
物性測定結果
コントロール区①およびコントロール区②は、炊飯直後に比べて冷蔵後再加熱することで硬くなったが、テスト区では炊飯直後と冷蔵後再加熱した際の硬さに変化が見られなかった。
官能評価および物性測定結果より、炊飯時にUNet たきたてキーパーを対米1.6%添加し、加水量を増やすことで、冷蔵後再加熱したご飯をしっとり、柔らかく、粒立ちの良い食感に保ち、硬くなることも抑制できると考えられる。
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