トレメルガムの冷凍ハンバーグにおけるジューシー感付与効果について
目的と結論
【目的】
トレメルガムを冷凍ハンバーグに添加した際の解凍後のジューシー感の有無を検証する。
【結論】
トレメルガムを添加すると解凍後のハンバーグでもジューシー感を感じることができる。
試験区と試験方法
【試験区】
(1)無添加区
(2)トレメルガム添加区(0.2、0.4、0.6、0.8、1.0%添加)
【試験方法】
<配合>
▼横にスクロールが出来ます。
原材料 | 無添加区(%) | トレメルガム添加区(%) |
---|---|---|
挽肉(豚、牛合い挽き) | 60.0 | 60.0 |
炒め玉ねぎ | 7.0 | 7.0 |
乾燥パン粉 | 7.0 | 7.0 |
卵黄 | 6.0 | 6.0 |
食塩 | 1.0 | 1.0 |
脱脂粉乳 | 1.0 | 1.0 |
香辛料 | 0.2 | 0.2 |
トレメルガム | – | 0.2-1.0 |
加水 | 17.8 | 17.6-16.8 |
縦幅 | 100.0 | 100.0 |
<作成方法>
1.挽肉に食塩を加えて卓上型ミキサー(ケンミックス KMM770 KENWOOD)で粘り気が出るまでミキシング(ダイヤル3)(1分)
2. 水を加えて再度ミキシング(1分)
3.脱脂粉乳、香辛料、トレメルガムを加えて再度ミキシング(1分)
4.解いた卵黄を入れ再度ミキシング(30秒)
5.炒め玉ねぎを加えて再度ミキシング(30秒)
6.乾燥パン粉を加えて再度ミキシング(30秒)
7.50gを同じ形に成型して、ホットプレートで5分焼成
8.急速冷凍庫(-20℃)で1晩冷凍
9.冷凍したまま電子レンジ( 600W30秒)で解凍
<評価方法>
ねとつきとジューシー感の2項目について官能評価を行った。
◎:良い、〇:やや良い、△:やや悪い、×:悪い
結果
<解凍後の様子>
解凍後
▼横にスクロールが出来ます。
評価項目 | 無添加区 | 0.2% | 0.4% | 0.6% | 0.8% | 1.0% |
---|---|---|---|---|---|---|
ねとつき | 〇 | 〇 | △ | △ | × | × |
ジューシー感 | × | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
トレメルガムを0.4%以上添加すると解凍後もジューシー感のあるハンバーグを作ることができた。
しかし、トレメルガムを0.8%以上で添加するとねとつきも感じやすくなることがわかった。
ねとつきを出さずにジューシー感を付与するには0.6%前後が最適であると考えられる。
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