冷凍炒飯におけるUNet たきたてキーパーの老化抑制効果について
UNet たきたてキーパーによる冷凍炒飯の化抑制効果を検証します。
目的と結論
【目的】
炊飯時にUNet たきたてキーパーを加えることで、冷凍解凍後の炒飯の老化を抑制できるか検証する。
【結論】
UNet たきたてキーパーを対米1.6%添加し、加水量を増やすことで、冷凍解凍後の炒飯の老化を抑制し、食感を改善することができた。
試験区と試験方法
試験区と配合表、工程
<試験区>
1.コントロール区:無添加(加水量 対米120%)
2.テスト区①:UNet たきたてキーパー 対米1.6%添加(加水量 対米130%)
3.テスト区②:UNet たきたてキーパー 対米1.6%添加(加水量 対米140%)
<配合表>
●炊飯
▼横にスクロールが出来ます。
原材料 | コントロール区① | テスト区① | テスト区② |
---|---|---|---|
% | % | % | |
米 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
UNet たきたてキーパー | – | 1.6 | 1.6 |
加水 | 120.0 | 130.0 | 140.0 |
炊飯油 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
●炒め
<工程>
●炊飯
①お釜に米と水を計量し、浸漬(約25℃、30分)
②UNet たきたてキーパーを加え、分散
③炊飯(無洗米モード)
●炒め ①フライパンにサラダ油、ラードを投入(強火、200℃を確認)
②温かい飯を投入し、炒め継続(中火、60秒)
③中華あじ顆粒を投入し、炒め継続(中火、1分20秒)
④ボールに取り出し、ラップを被せ、放冷(約25℃、1時間)
⑤袋に入れて、急速冷凍(50g/カップ、-40℃、1時間)
⑥保管(-20℃、72時間)
試験方法
<官能評価>
5段階の絶対評価を行った。
評価項目:
しっとりさ(1;ぼそぼそ~5;しっとり)
もっちり感(1;弱い~5;強い)
軟らかさ(1;硬い~5;軟らかい)
評価人数:8名
<物性測定>
測定サンプル:炒飯(72時間冷凍保管後、1400wで15秒レンジアップ後に測定開始、約20℃)
測定機器:テクスチャーアナライザー
測定治具:P/20 (直径20mm 円柱プローブ)
圧縮速度:1 mm/sec
圧縮率 :90%
圧縮方法:粒を3粒ずつ並べて圧縮
※最大強度を硬さとした。
結果
官能評価結果
テスト区①、②はいずれもコントロール区より評点が高かった。特に、テスト区②は、どの項目においても、評点が最も高かった。
物性測定結果
テクスチャーアナライザーでの測定結果を示した。テスト区①はコントロール区と同等の硬さを示した。テスト区②はコントロール区より軟らかかった。 官能評価および物性測定結果より、炊飯時にUNet たきたてキーパーを対米1.6%添加し加水量を増やすことで、冷凍解凍後の炒飯の老化を抑制し、食感を改善することができた。
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